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新しいOCT導入しました

 1月から新しいOCT(optical coherence tomography:光干渉断層計)TOPCON 3D OCT-1 Maestro が入りました。機械が自動で目の位置を検出し撮影できるので、これまでの機種よりも早くて鮮明な画像を撮影することができます。検査時間も短くなりますので、みなさまへのご負担も少なくなります。

 網膜断層像では、50,000A-Scans/秒の高速SD-OCT(Spectral Domain OCT)により、瞬間的に膨大なデータを取得可能です。一度に縦横5本ずつ10枚の網膜断層像を取得可能できるようになりました。
糖尿病網膜症のかたのOCT画像
【図1】*図をクリックすると拡大します*
 これは糖尿病網膜症の方の画像です。白内障もあるため通常の眼底写真(右上の写真)でははっきり病変を確認できませんが、断層像では網膜に水が溜まっていることが確認できます(黄色矢印のところ)。
 また、緑内障では視野障害が生じる前に網膜神経節細胞が減少するといわれています。TOPCON 3D OCT-1 Maestro では網膜神経節細胞層(内網状層含む)を測定し評価することができます。これまでは視野に異常がなければはっきり緑内障と診断できませんでしたが、OCTで網膜神経節細胞層に減少が確認できれば緑内障の可能性ありますとお伝えできるようになります。緑内障は早期発見、早期治療が基本です。早期に発見できればそれだけその後の視機能の障害を防ぐことが可能となります。
網膜神経節細胞層が減少していることが示唆される画像
【図2】*図をクリックすると拡大します*
 この方の場合、視野に異常はありませんが、OCTを撮ってみると、左眼の網膜神経節細胞層が減少していることが示唆されました(黄色矢印のところ)。ただ、眼圧が11mmHgと高くないので、緑内障の治療は開始せず、定期的に視野検査とOCT検査を受けていただくようお願いしました。

 今回新しいOCTを導入して、技術の進歩を実感しました。これからも日々研鑽を重ね、医療の進歩をみなさまに還元できるように努めていきたいと思います。
2017年3月1日掲載 
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