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中心性漿液性脈絡網膜症とはどんな病気ですか?

1. 中心性漿液性脈絡網膜症とは
 ヒトは眼球のなかの網膜という組織で光をキャッチしてものを見ています。その網膜の中心を黄斑(おうはん)と呼びます。中心性漿液性脈絡網膜症とはその黄斑に水が溜まってしまいものが見づらくなる病気です。【図1】
中心性漿液性脈絡網膜症の写真
【図1:中心性漿液性脈絡網膜症】
2. 中心性漿液性脈絡網膜症の症状
 視力の低下はそれほど強くありません。視野のまん中がぼやけて暗く見えたり、ゆがんで見えたり、小さく見えたりします。30歳から50歳の男性に多く、多くの場合は片目だけですが、再発したり、時期をずらして両眼に発症する場合もあります。
3. 中心性漿液性脈絡網膜症の原因
 網膜色素上皮のバリア機能の低下により、網膜の裏にある脈絡膜から体液(漿液)が網膜側に漏れ出すことが原因です。
 どうしてバリア機能が低下するかはわかっていませんが、過労や睡眠不足などのときに発症しやすく、ストレスの影響があるといわれています。
4. 中心性漿液性脈絡網膜症の検査
 一般的な視力検査や眼底検査に加えて、色素を注射して撮影する蛍光眼底造影検査や先月ご紹介しましたOCT検査を行います。【図2】
OTC検査の画像
【図2:OCT検査の画像】
OCTとはどんな検査ですか?
5. 中心性漿液性脈絡網膜症の治療
 中心性漿液性脈絡網膜症は自然に治ることも多いため、循環改善薬などを内服していただいて3ヶ月ほど経過観察を続けることがほとんどです。3ヶ月を過ぎても良くならない場合や再発の場合などでは網膜にレーザー光凝固を行なう場合があります。
 中心性漿液性脈絡網膜症は働き盛りの男性に多く、過労やストレスが良くないとわかっていてもなかなか仕事を休むことができず、眼科にかかるのも遅れがちです。目の見えかたが変だなと思ったらできるだけ早く眼科を受診するようにしましょう。また、日頃から片目ずつ見え方を確認するのも眼疾患の早期発見につながります。
2010年11月1日掲載 
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