急性緑内障(緑内障発作)とは角膜と虹彩周辺部の隙間(前房隅角)が狭くなり、急に閉塞することにより発症します。前房隅角が閉塞すると、目の中を循環している房水が眼球から排出できなくなり、眼球の圧(眼圧)が急激に高まり、目がかすみ、頭痛や吐気を伴います。眼球を観察すると角膜が浮腫のために混濁し、瞳孔が大きくなって光を当てても小さくなりません(瞳孔散大)。放置しておくと失明のリスクが高い疾患です。
図1
:正常な前房隅角
図2
:急性緑内障になりやすい
(周辺部が狭い)前房隅角
遠視のかたは前房隅角が狭い場合が多く、急性緑内障になりやすいので注意が必要です。また、高齢のかたでは白内障の進行に伴い前房が狭くなる場合もあります。もともと遠くがよく見えたかたで、最近少し目がかすむ場合や、スマホや本を30分程見ているとこめかみが痛くなるような場合は、一度眼科で検査を受けられるとよいと思います。
通常の眼科検査で分かりますが、最近ではOCTという検査機器で客観的に検査できるようになってきています。
2024年10月1日掲載
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