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ドライアイのかたへ

1. ドライアイってなに?
 ドライアイとは、涙液層(涙)の質的または量的な異常により、引き起こされた角結膜上皮障害とされています。わかりやすく言えば、涙が少なくなったり不安定になったりして、角膜(くろめ)や結膜(しろめ)に炎症が生じやすくなった状態のことです。ドライアイには涙液分泌減少型と涙液蒸発亢進型があります。
2. ドライアイの症状は?
 ドライアイの症状は人により千差万別で、目の乾燥感はもちろん、痛み、ゴロゴロ感、ショボショボ感、熱感、かゆみ、まぶしさ、疲れ目、かすみなどがあります。また、矛盾するようですが、涙がでると訴えられるかたもあります。これは、まばたきを我慢していると涙がジワーッと出てくるのと同じで、乾燥した角膜を守るための防御反応です。
 涙の中には免疫グロブリンやリゾチームなど、抗菌成分や炎症成分がたくさん含まれています。したがって、涙が少ないと“結膜炎”や“麦粒腫(ものもらい)”などに罹りやすくなってしまいます。
3. どうしてドライアイになるの?
 シェーグレン症候群(目と口が渇く全身的な病気)やリウマチ、糖尿病などの病気が関与している場合もありますが、大多数のかたは加齢に伴う涙の減少が原因と考えられます。特に女性はホルモンの影響でドライアイになりやすくなります。
 また、モニターを見つめるパソコン業務もドライアイの誘因となります。パソコン業務中はまばたきが通常の1/3以下に減り、涙が蒸発しやすくなります。エアコンの効いたオフィスではその傾向がより強く、パソコン業務従事者の約3人に一人はドライアイと言われています。
 コンタクトレンズ(特にソフトレンズ)はドライアイを悪化させる原因となります。そのほか、安定剤や睡眠薬なども涙を減少させることがあります。
4. ドライアイの診断は?
 細隙灯顕微鏡検査により、目の中の涙の状態を調べて診断します。シルマーテストといって、下まぶたに5分間濾紙を挟んでどのくらい涙がでるかを測定する方法もあります。
5. ドライアイの治療法
【点眼液】 ドライアイの治療の基本は点眼液による涙液の補給です。一般的には人工涙液やヒアルロンサン製剤の点眼薬が用いられます。ドライアイが重症で頻回に点眼液を使用しなくてはならない場合や、ソフトコンタクトレンズをご使用の方には、防腐剤が入っていない特殊な点眼液を使用することもあります。
 また、結膜の充血が強かったり、角膜炎が生じたりしている場合には低濃度のステロイド点眼液を使用することもあります。ただし、ステロイドは緑内障などの副作用を引き起こす場合もあるので、必ず定期検診が必要になります。

【涙点プラグ】 目の中の涙は、目頭の涙点という小さな穴から鼻のほうへ吸収されてしまいます。ドライアイのかたには、涙が吸収されないように涙点にシリコン性の涙点プラグをはめ込む方法があります。また、当院ではおこなっておりませんが、涙点を糸で縫合してしまう方法もあります。

【保護メガネ】 目からの涙の蒸発を少しでも防ぐために、保護メガネの装用も効果的です。当院でも取り扱っておりますので、ご興味のあるかたはスタッフまでお尋ねください。

6. ご自身でやってみましょう!
加湿器を活用しましょう!
ドライアイには乾燥が大敵です。空調の効いた部屋は思った以上に乾燥しています。加湿器を活用して、お部屋の湿度を 40 %以上に保つようにしましょう。

意識して“まばたき”をしましょう!
パソコンだけでなく、テレビを見たり、新聞を読んだり、車の運転をしたりする場合にもまばたきが減っています。まばたきをすることにより目の表面に涙が補給されるのと同時に、涙の分泌も促されます。

目を温めましょう!
まぶたには涙液中の油の成分を供給するマイボーム腺があります。目を温めることにより油が溶けて出やすくなり、涙が蒸発しにくくなります。また、温めることにより目の周りの血流が良くなり、涙の分泌量が増え、目の疲れが回復しやすくなります。
2005年6月1日掲載 
【関連コンテンツ】
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