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コンタクトレンズによる目の障害

 4月になり、新学期からコンタクトレンズを始められた方もみえると思います。コンタクトレンズは収差(歪み)も少なく、光学的にはすぐれた屈折矯正用具ですが、あくまでも体にとっては異物ですので、使い方を誤ると重大な眼疾患を招く場合があります。実際、コンタクトレンズ使用者のうち、一年で約10人に一人の割合で治療を要する、コンタクトレンズによるトラブルを起こす人がいるとされています。今回はコンタクトレンズ障害の実際の写真をごらんいただきます。(現在写真の掲載は見合わせております)
1. 角膜浸潤
 コンタクトレンズによるトラブルの中で一番多いのが、角膜の一番外側の角膜上皮の障害です。汚れたコンタクトレンズを装用したり、長時間無理に装用していると、角膜上皮の細胞が障害されます。程度によって「点状表層角膜炎」「角膜上皮びらん」「角膜浸潤」「角膜潰瘍」に分けられます。
 この写真は角膜浸潤にあたります。角膜中央からやや左に円形の白濁部分があります。また、角膜と結膜との境の部分が充血しているのもわかります。角膜に炎症が生じ、炎症細胞が集まってくるため、透明な角膜が混濁しているのです。症状としては多少の痛みと違和感のみです。メヤニはほとんど出ません。この状態を放置してコンタクトレンズの使用を続けると、角膜潰瘍などの深刻な病態へ進展してしまいます。基本的に抗菌薬の点眼で治療し、上皮の状態を見ながらステロイドを使うこともあります。
2. 巨大乳頭結膜炎
 コンタクトレンズ(特にソフトレンズ)を使用していると、上まぶたの裏側にブツブツをともなう結膜炎が生じることがあり、これを巨大乳頭結膜炎と呼びます。コンタクトレンズの慢性的な刺激と、コンタクトレンズに付着した汚れが原因となり、アレルギー性の炎症が引き起こされてブツブツができてきます。症状としては、かゆみ、異物感が中心で、少量のメヤニや若干の痛みを伴うこともあります。治療は抗アレルギー薬の点眼を中心とし、人工涙液やステロイドを使うこともあります。
コンタクトレンズによる眼障害を防ぐには
・決められたレンズケアをきちんとおこなう。
・コンタクトレンズをあまり長時間装用しない。
・メヤニや違和感がある時にはコンタクトレンズを使用しない。
などが大切です。それでも異常が生じてしまった場合には、早めに眼科を受診しましょう。
2006年5月1日掲載 
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