EPA・DHAはオメガ-3多価不飽和脂肪酸の一種で、主に青魚の脂に多く含まれています。これらは体内でほとんど作ることのできない必須脂肪酸なので食べ物から摂取する必要があります。これまでの研究により、EPAは心筋梗塞や脳梗塞、動脈硬化などの予防や改善に役立つことが明らかになっています。眼科的にも網膜静脈閉塞症など動脈硬化が関与する疾患の予防が期待できます。また、食事から摂取されるオメガ-3多価不飽和脂肪酸が多いほど、ドライアイを発症しにくくなることが疫学研究によって示されています(Miljanović B et al. Am J Clin Nutr 82:887-93.2005)。
しかし、AREDS2では、EPA・DHAに白内障や加齢性黄斑変性症を抑制する有意な効果は認められませんでした。今後の更なる研究が待たれます。
EPA・DHAを多く含む食べ物は、いわし・さば・あじなどの青魚です。