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春季カタルは、こども(特に小中学生の男子)に多く見られるアレルギー性結膜炎の重症型です。かゆみ、充血、浮腫など通常のアレルギー性結膜炎の症状に加えて、上まぶたの裏側に石垣状の巨大乳頭増殖ができるのが特徴です。 |
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その巨大乳頭が角膜を傷つけてびらんや潰瘍を引き起こすため、とても目が痛くなり、目を開けることすらできなくなることもあります。角膜潰瘍になってしまうと、治癒しても角膜の混濁が残ってしまって視力が障害されることもあります。 |
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治療は抗アレルギー薬やステロイドの点眼薬が用いられますが、ステロイド点眼薬はまれに緑内障を誘発することがありますので注意が必要です。また、巨大乳頭を手術で切除する場合もあります。近年、免疫抑制剤の点眼薬が開発され、春季カタルの治療に使用することができるようになりました。図1のかたにもタリムス点眼液というお薬を処方してずいぶん良くなりました。 |
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ただ、このお薬も眼感染症や緑内障があると使用できませんので注意が必要です。 |
アレルギー性結膜炎で目がかゆい場合、市販の点眼液で様子を見ることもあると思いますが、かゆみに加えてゴロゴロ感や痛みがある場合には眼科を受診されることをおすすめいたします。 |
2012年9月1日掲載 |
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【関連コンテンツ】
・アレルギー性結膜炎の所見についてPart2 |
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