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はやり目と言われたら…

1. はやり目とは?
 はやり目とは、結膜炎の中でも特に感染力の強いウイルス性の結膜炎のことです。流行性角結膜炎、咽頭結膜熱、急性出血性結膜炎の3タイプがあります。
2. 流行性角結膜炎
 流行性角結膜炎は、アデノウイルス8型、19型、37型によっておこるウイルス性結膜炎です。1週間ほどの潜伏期間の後、急に目がゴロゴロして、目が真っ赤になり、大量のメヤニが出て、涙目にもなります。急に発症するため最初はゴミが目に入ってゴロゴロするのかと勘違いする場合もあります。重症な場合にはまぶたが腫れてしまったり、耳の前のリンパ節が腫れて痛くなることもあります。充血やメヤニなどの症状は1週間から2週間ほど続きます。症状が強い場合には角膜(くろめ)にも炎症が生じて小さな濁りができることがあります。この濁りは完治するのに3ヶ月ほどかかります。
3. 咽頭結膜熱
 いわゆるプール熱といわれる病気で、アデノウイルス3型、4型、7型の感染により発症します。症状は充血・メヤニなどの眼症状と、のどの痛み・発熱などの咽頭炎症状です。潜伏期は5〜7日とされています。充血・メヤニの程度は流行性角結膜炎より軽症ですが、熱は39度近くまで上がることもあります。症状は1週間程度でよくなることがほとんどです。
4. 急性出血性結膜炎
 エンテロウイルス70型かコクサッキーA24変異株によって生じるウイルス結膜炎です。特に感染力が強く、潜伏期間も1〜2日のため急激に感染が拡大する場合があります。症状は強い充血と大量のメヤニで、拭いても拭いてもメヤニがどんどん出てくるような感じです。急性出血性結膜炎の特徴として結膜下出血がみられます。症状は1〜2週間でよくなることがほとんどです。
5. 治療法と予防法
 現在のところウイルス性結膜炎に有効な治療薬はなく、混合感染を防ぐための抗菌点眼薬が使用されます。流行性角結膜炎で角膜に混濁が生じてしまった場合にはステロイド点眼薬を使用する場合があります。

 はやり目にかかってしまったら、家族や周りのひとにうつさないことが大切になります。はやり目は基本的に接触感染です。ひとが多く集まる場所には出かけないようにしましょう。家族とのタオルの共用は避けて、お風呂は最後に入るか湯船には入らずシャワーだけにするなど気をつけてください。メヤニを拭くときにはティッシュを使用して、使い終わったらすぐゴミ箱に捨てましょう。
 感染予防の基本は手洗いです。まず流水でよく手を洗い流し、その後もう一度石けんを使用してよく手を洗うようにすると良いでしょう。ただ、手を洗う前に蛇口に触ってしまうと、せっかくきれいに手を洗っても蛇口を閉めるときにウイルスが手に再付着してしまうので気をつけましょう。 手のひらのイラスト
6. 休業について
 咽頭結膜熱は、学校保健法で第二種伝染病に位置づけられており、主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止とされています。
流行性角結膜炎と急性出血性結膜炎は第三種伝染病に定められており、病状により学校医その他の医師において伝染のおそれがないと認められるまで出席停止とされています。職場でも学校保険法に準じた休業が望まれます。 家のイラスト
2009年7月1日掲載 
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