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眼圧測定について

1. 眼圧とはなんですか?
 眼圧とはひとことでいうと「目の硬さ」です。眼球の中には血液のかわりとなって栄養などを運ぶ、房水とよばれる液体が流れています。房水は毛様体でつくられシュレム管から排出されます。目の形状は、この房水の圧力によって保たれていて、これを眼圧とよび、21mmHg未満が正常値とされています。ボールに空気がたくさん入っているとボールが硬くなり、空気が少なければボールがふにゃふにゃで軟らかくなるのと同じようにお考えいただければよいと思います。

 眼圧が高いと緑内障という病気になりやすくなります。
房水の流れ模式図
【房水の流れ】
2. 眼圧はどうやって測るの?
 現在のところ、一般診療において目の中の正確な眼圧を測定することはできません。角膜(黒目の表面)を少し押さえてみて、角膜がどの程度変形するのかを調べ、目の中の眼圧を推定します。

 眼圧の測定方法は大きく分けて2種類あります。ゴールドマン眼圧計など目に直接触れて硬さを調べる方法と、直接触るかわりに空気の塊を目にぶつけて測定する非接触眼圧計です。一般的にはまず非接触型眼圧計で測定をします。

 非接触眼圧計では、器械にお顔を載せていただくと、目に向かって空気が発射されます。その空気の力でどの程度角膜(黒目の表面)が変形するのかを測定して眼圧を測ります。非接触型眼圧計は目に直接触れませんので、結膜炎などの感染の危険性が少なく、とてもよい器械ですが、空気が当たるときに若干衝撃がありますので、初めてのかたは注意が必要です。

 非接触眼圧計は若干誤差が大きいので、より正確に測定するためにはゴールドマン眼圧計が用いられます。これは細隙灯顕微鏡に付属しており、医師が測定します。点眼麻酔をした上で、目にフルオレセインという特殊な点眼液をつけ、ゴールドマン眼圧計のチップを目に当てて測定します。点眼麻酔をしてありますので、目に触ってもほとんど痛みは感じません。

 小さいお子さんや、起き上がれない方にはトノペンという小さな眼圧計を使用して眼圧を測定することもあります。
3. 前回は眼圧が12mmHgだったのに今日は15mmHgなんだけど
  大丈夫?
 眼圧も血圧と同じで毎回同じ値が出るわけではありません。特に非接触型眼圧計で測定すると誤差が大きいのでそのようなこともよく起こります。眼圧が21mmHg未満であれば正常範囲と考えます。ただし、正常圧緑内障といって眼圧が高くなくても視神経障害が生じる疾患もあるので、眼圧だけで緑内障の判断はできません。

 また、眼圧自体も変動します。正常なかたでも一日のうちで2〜6mmHg程度の変動があるといわれています。一般的には午前中が一番高いといわれていますが、緑内障の患者さんの中には夜間のほうが高い場合もあります。
4. 角膜の厚みが眼圧に影響する?
 眼圧測定は空気や器具を角膜に押し当ててその凹み具合を測定します。そのため角膜の厚みが眼圧測定に影響します。角膜が厚いほど眼圧が高く、逆に角膜が薄いほど眼圧は低く測定されます。緑内障の患者さんで眼圧が高くないと思っていたら、実は角膜が薄いために見かけ上眼圧が低く測定されていたというケースもあります。

 また最近はレーシックという近視矯正手術が普及してきていますが、レーシックは角膜を削るため角膜が薄くなってしまい、眼圧も見かけ上低く測定されてしまいます。レーシックを受けられる際には術前に眼圧がどのくらいだったか記録しておく必要があります。
2009年6月1日掲載 
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