トップページへ
診療時間・診察内容
アクセス方法
受診されるかたへ
問診票ダウンロード
目に関するあれこれ
障害者手帳について
個人情報保護について
当院の理念
院長紹介
TKコンタクトのサイトへ
大きな文字でご覧になるにはこちらをクリックして下さい
視力のおはなし

1. 視力ってなに?
 視力とはものを見て認識する能力のことです。たとえば犬を見て犬だと正しく認識するためには眼球、視神経、脳が正常に働いていることが必要です。
もう少し詳しくみてみると、
角膜・水晶体: 見るものとの距離に応じて変化し、網膜にピントを合わせます。
網膜: 光を電気信号に変換して神経に伝えます。網膜の視細胞には暗い所で働く杆体と明るいときに働く錐体とがあります。錐体には赤錐体、緑錐体、青錐体があり、色を見分けられるようになっています。
視神経: 網膜と脳をつなぎ、信号を伝達します。
大脳後頭葉: 後頭葉には一次視覚野という場所があり、視神経から伝達された信号を処理しています。
大脳連合野: 大脳の前頭葉には連合野という場所があり、一次視覚野で処理された信号を分析して見たものの認識をしています。
2. 視力の種類
 通常視力というと、ランドルト環をつかって5mで測定した視力のことを思い浮かべますが、それは視力のなかのごく一部分を測定しているに過ぎません。そのほかには次のような視力の測定法があります。
動体視力: 動いているものを認識する能力です。前後の動きを測定する方法と、左右の動きを測定する方法があります。
瞬間視力: 一瞬しか見えなかったものを認識する能力です。
コントラスト視力: 黒白のような輪郭のはっきりしたものではなく、淡い濃淡の違いを認識する能力です。
グレア視力: 眼に光が当たった状態(逆光の状態)で測定した視力です。
読書視力: 通常の視力検査は指標をひとつずつ見ていきますが、文章を読むスピードで視力を評価する方法です。ある程度の文字の大きさまではほぼ同じスピードで読むことができますが、それ以下の大きさの文字になると読むスピードが低下していきます。
周辺視力: 通常は網膜の中心で見た視力を測定していますが、中心以外でもある程度は見ることができます。
3. 標準的な視力の測定方法
 視力は測定する環境や方法によってかなり変化します。そのため、標準的な視力測定方法が次のように定められています。
測定装置の基準としては、
・検査距離5mとし、視標はランドルト環を用いる。
・照明は内部照明で、光束発散度は500(ラドルクス)。
・室内照度は50(ルクス)以上で、指標輝度を上回らない。
・1.0の指標を被検者の眼の高さに合わせる。
※ランドルト環とは1909年の国際眼科学会において定められた視標で、アルファベットのCのような形をしています。視力1.0をしめすランドルト環の大きさは直径7.5mm、太さ1.5mm、切れ目の幅1.5mmです。これを5mの距離から見ると視角1’(1/60度)となります。
測定方法については
・片眼ずつ測定し、0.1から順に小さい視標へと進む。
・同じ段の過半数の視標が判別できれば、その段の視力を測定値とする。
 一般的な視力表はひとつの段に5つの視標が並んでいますので、そのなかの3つ以上判別できれば、その段の視力はあると判断されます。
 視力表には0.1の視標までしかありません。0.1未満の視力の測定は、0.1の視標がどの程度まで近づいたときに判別できるかによって決まります。4mの距離で判別できれば0.08、3mなら0.06、2mなら0.04、1mなら0.02、50cmまで近づかなければ見えない場合は0.01となります。
 50cmまで近づけても0.1の視標が見えない場合、眼前で指の本数が判別できれば指数弁、手の動きがわかれば手動弁、光の明暗がわかれば光覚弁となります。
4. 視力測定時の注意点
視力を測定する際には次の点に注意しましょう。
・片目を覆う際に眼球を圧迫しない。
・眼を細めない。
・適宜まばたきをする。
 視力はその時の体のコンディションや気分などによってもずいぶんと変わってきます。その時々の視力値に一喜一憂することなく、自覚的に視力の変化があるかどうかを眼科医に伝えることが良い診療を受けるコツだと思います。視力検査を受けられるときには肩の力を抜いて、リラックスして臨まれると良いでしょう。
2006年4月1日掲載 
上に戻る